自己肯定感と恋愛の関係
「自己肯定感」という言葉は、ここ数年で随分と身近なものになりました。
実際の精神学的な結果は確認したことがなくても、「自分は自己肯定感が低いと思っている」方も多いのではないでしょうか。
株式会社イグアスの調査「パートナーとの関係に悩む20代~50代女性1,000名を対象に【いま一番悩んでいること】によると、1位は「自身の自己肯定感の低さ」であったようです。
「ずっと自分に自信が持てなくて、いつも恋愛がうまくいかない…」
「よく周りから【男を見る目がない】って言われるけど、結局私のせいなのかな……?」
「何が原因なのかを知って、恋愛を楽しみ、結婚を目指したい!」
恋愛を楽しむ権利は誰にでもあり、それは自己肯定感の低い方も同様。そして「自分を愛せなければ人を愛することはできない」などという言葉がよく聞かれますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
今回は「恋愛」というトピックを中心に据え、自己肯定感が低い女性の特徴と理由、そして婚活への影響について、自己肯定感の低さとの付き合い方をご紹介していきます。
自己肯定感とは?
自己肯定感の意味とその原因
自己肯定感とは、Wikipediaの導入を引用すると「自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉」と言われています。(実際の細かな意味合いは学者によってもまだ明確に定義されていないため、ご興味のある方はWikiのリンクへ)
今回は「自分に対して肯定的で、自分を好ましく思うような態度や感情」と定義しお話を進めます。
自己肯定感の多くは遺伝と家庭環境により形成されるとする学説が主流です。
つまり自己肯定感の形成には「自分自身に何か問題がある、自分がいけない」ということは全く無く、自らの置かれてきた環境に起因するということ。
しかし、自分に問題があるわけではないと理解しても、自己肯定感の低い方は自分を好ましく思えないがゆえに、自分を過剰に責めてしまうケースも多く散見されます。
ここで「自己肯定感が低い方の特徴」をご紹介します。
自己肯定感が低い方の特徴
ここで「自己肯定感の低さチェックリスト」を作成しました。いかがでしょうか?当てはまるものはありますか?
自己肯定感の低さチェックリスト
- 物事を考える基礎がネガティブ思考になっている
- 褒め言葉を素直に受け取ることが苦手
- 良いことも悪いことも先入観や思い込みを持っている
- 真面目でしっかりしている
- 断ることが苦手
たくさん当てはまる方もいらっしゃるかもしれません。上記のそれぞれの特徴は「自分に価値がないからせめて努力をしなければならない」「そうしないと愛してもらえない」という心理が働いていることがわかります。
このような心理状態は、恋愛や結婚という側面でも如実に表れます。
自己肯定感の低さによる恋愛への影響
- 恋人への甘え方がわからないし、受け入れ方もわからない
- 「私を好きになってくれた」という理由で好きになり、別れられない
- 「私のこと好き?」と聞くことがやめられない
- 恋人の言葉を信用できず、疑心暗鬼になってしまう
- 押しに弱く、同時に数名と付き合ってしまった
こちらのリストも自己肯定感が低い方の特徴と同様で、自分を好きでいられない=こんな自分と付き合ってくれた=価値のない私は頑張らなくちゃ、捨てられてしまう。という感情が垣間見えます。
しかし、そんなふうに思う必要はないのです。
誰にでも自分だけの魅力があり、自己肯定感の低い人はそれを自覚していないだけなのです。
いきなり自己肯定感を上げることはとても難しいことですが、自分を大切にする習慣をつけることで、少しずつ上げていくことはできます。
自己肯定感を上げる10の習慣
自己肯定感は遺伝・家庭環境などの幼少期から育てられたものであることは説明しました。しかし、大人になった今からでも自分の魅力を見つけ、自分を大切にすることで自己肯定感をゆっくりを上げていけるようになれば良いと考えています。
最後に自己肯定感を上げる方法を10点ご紹介します。
ありのままの自分を受け入れ、自分自身を理解する
自己肯定感を高める初期段階で大切なのは、
「自分が今、この瞬間に何を感じ、どんな心境にあるのかを理解する」ことです。
今の自分が感じたことを、感じたままに紙に書き出してみましょう。日記形式で毎日綴ることもおすすめです。
また瞑想などに代表される「マインドフルネスに至る方法」を実践してみることも効果的です。
その時、大切なのは、たとえネガティブな感情が浮かんできても、それを認め、今の自分の心を決して否定しないこと。
他者に優しくし、同じことを自分に対しても行う
自分自身を認めるために、自分の親友が落ち込んでいる時などに行う「他人への優しさ」を、自分にも実践してみましょう。
たとえば、親友が何か失敗をした時、あなたは温かな声をかけてあげたり、好きなものをご馳走してあげたりします。
それと同じように自分が失敗した時も、同様に接してみてください。自分を褒めたり、好きなスイーツを食べたり。
人にしてあげて喜ばれると思うことは、自分が自分のためにしても嬉しいものであり、その嬉しさを人に実践できた自分を認めてあげることができます。
自分がされて嬉しかったことを、他者に対しても行う
他人に接するように自分に優しくできた次は、「人から見た自分」を意識し、実践する段階です。
先ほどの「自分に優しく」の逆で「自分に対し優しくしてくれた人が言っていたこと・してくれたこと」を思い出してみましょう。
そして、他人からされて嬉しかったことを、周りにもしてあげてください。
自分を喜ばせ、他人を喜ばせることができることで、自分が社会にとって有用であると自覚できるのです。
自分の長所を他者に聞いてみる
もし、周りを見ていてもよく分からない場合には、勇気を出して、自分の長所・良いところはどこかを周りの人に聞いてみてください。
まずはラフに聞ける自分の身近な人から、「私の長所ってどこかな?」「どういうところが好き?」と聞いてみると、きっと教えてくれる人がいます。
なぜ長所を聞くのかというと、自分を好きになるには長所の自覚から、そして自分を更に変えたい時は、長所を伸ばした方が良い結果が得られるからです。
客観的な自分像を考える
自分の行いや人となりの良いところが聞けたら、意見をまとめて、情報を整理してみましょう。
その際、自分ではそう思えないことがあるかもしれません。しかし、それはもう客観視できない状態になっています。自信のない自分に対するフィルターがかかっているようなもの。
そんな時こそ、自分のことではなく、自分の親友のまとめだと思って、できるだけ客観的にみるようにしましょう。
整理した自分像から、理想的な自分像を導き出す
周りから見た自分のイメージが整理できたら、それを基に、自分がなりたい理想の自分像を考えます。
なれるなれないはひとまず置いて、とにかく自分が良いと思うイメージを膨らませてください。
「笑顔でいられる自分」「可愛いと言われたらありがとうと言える自分」「はっきりと意見を言える自分」「誰とでも打ち解けられる自分」
きっと十人十色の自分像が挙げられることと思います。
理想の自分像に近いロールモデルを探す
理想の自分像が出来上がったら、自分の身近な人の中で、そのイメージに合った人がいないか探してみましょう。
いざ理想のために行動しようと思っても、初めのうちは何から行動したら良いのか分からないと思います。
だからこそ、理想への第一歩として「現実的に振る舞えている他者」を見つけてみてください。
ロールモデルの真似をする
目標となる人が見つかったら、自分が良いと感じたその人の言動や行動の真似をしましょう。
もちろん、その人の言葉と一言一句同じことを言う必要はありません。
モノマネではなく、大切なのは、その人の考え方ややり方の真似をするということです。
再度、自分がどう見えているのか他者に聞いてみる
しばらく実践したあと、以前長所を尋ねた人に再度連絡をとってみてください。
今の自分はどう見えているか聞いてみましょう。思ったより変わっていない場合も、かなり変わっている場合もあると思います。
変わっていないとしたら、目標の人物像に近いことができていた証拠であり、
変わっていたら、理想に近づけた証明になるのです。
このサイクルを繰り返し、徐々に目標を上げていく
大切なのは、「急がず、焦らず、無理をせず」続けていくことです。
少しずつでもいいので、自分で自分を変えていく。
ちょっと立ち止まって休んでもいいから、また始めることです。
そして、少しずつ目標を上げて、本当の自分の理想像に近づけて行きましょう。
まとめ・一貫して大切なこと
今回は自己肯定感とは何か?というところから、実際に自己肯定感を高めるプロセスをご紹介いたしました。
自己肯定感を高めるためには、まず今のありのままの自分を受け入れて、そしてなりたい人物像を描いて実践しましょう。
一貫して大切なのは、「どの段階でも自分を褒めてあげて」ほしいのです。
「人からもらう褒め」を素直に受け入れられるために、自分で自分の良いところを褒める。
自分を知ろうと努力している時点で、充分あなたは優しく、人に愛される素質を持っています。
これから先、素敵な恋愛を楽しめるように、未来を自分の力で創っていけるように、少しずつ実践していきましょう。
この記事が、あなたの背中を押す力になれたら嬉しいです。
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